2018年12月03日

音楽づくりの作曲家

 音楽づくりと作曲は似ているようで違う ☆作曲家は無数の音の中からコンセプトに従って音を固定していく。もちろん再現では表現として固定された音たちが常に新たな装いで、明確なコンセプトの上に蘇ることができる
☆音楽づくりは作曲の方法を使いながらも、作曲者が固定(指定)した音から、つくり合う、演奏し合う人びとによって解き放たれていく。作曲という概念を拡げるのがそれだ。ということは作曲とは真逆の方向にある。だから作曲家は音楽がどのようにつくられ、音楽としてまとめられるかは知っていても、参加者が自在に音を組み合わせて音楽にしていくことには、許し難いものがある。作曲家が他の追従を許さない音楽を持っている人ほど、寛容に見守ることが出来ないことがそこにはある。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 22:30| 日記

2018年12月02日

子どもの創造

 「みんなでつくるコンチェルト(坪能克裕作曲)」の初演が11月30日(金)、東京オペラシティ・リサイタルホールで行われた。尾山台小学校音楽クラブ児童がトーンチャイムを手にして、考え、つくり、表現した音楽を、作曲家・ハープの演奏家・音楽教師、そして目に障害のある人びとも加わり、サポートし合いながら発表したものである ☆子どもの耳は優れていて、聴き合いながら新たな表現を即座に展開させる力を持っている・・・しかし、余りにも優れていると「基は子どもが考え、つくり、表現した音楽を大人が支えただけです」という、本当の事が通らなくなる。大人や教師がつくって、子どもにやらせたのだ、と考えることで納得するからだ ☆以前、東横学園小学校の児童が、吹奏楽の演奏会に、サントリーホールで「吹奏楽の新次元」という作品を発表した時もそうだった。満足に音が出ない楽器を手に、楽器から声を出し、手拍子やコーラスを加えて、自分たちが考え、つくった音楽は、満席の聴衆を唸らせる力が合ったが、子どもがあそびながら楽しんでつくったとは誰も考えず「あんな難しい事を子どもに教えて!」と非難囂々の意見もあった ☆子どもの創造力、音楽づくりの最前線がそこにはあったが、私の次の世代が拡げてくれることを期待しながら、ひとつの時代の区切りがついたように感じた。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 17:07| 日記

2018年11月02日

みんでつくる、その問題

 「みんなでつくる」というタイトルの音楽が私には多い。みんなでつくる良さと、問題がそこにはある ☆作品のコンセプトは重要だ。そこの提示やその後の音楽に対する関与もある。だから私も参加の音楽だという意味は大きい。そして音楽はつくる人や演奏する人、聴き合う人びと全ての人びとと共有するものだから、民族音楽の原点にもある通り、音楽そのものの楽しみが共有出来る。音楽を表現するだけではない人びとの音楽参加へのプロデュースとしての意味は大きい ☆目立たない点は、幾ら仕掛けて、音楽が大きな共感を呼んでも「誰のモノ?」となる。創作コンセプトへの評価は誰の目にも留まらない。故にみんなでつくる「シンフォニー」や「コンチェルト」が多数生まれても「みんながつくった音楽」でしょ!ということになり、著作権の対象としても問題が残る ☆ソンな創作参加かもしれない。素晴らしい音楽の瞬間はみんなのモノだから、音楽の専門家は要らないかもしれない。しかし誰にも評価されないが、いい音楽づくりには専門家のサポートがあった方がいい・・・世の評価の外にいる、名誉やお金にもならない、でも音楽する社会の全体を音楽でプロデュースすることに「めげない・ぶれない・あきらめない」。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 15:11| 日記

2018年11月01日

みんなでつくるコンチェルト

 トーンチャイムとハープによる「コンチェルト」が今月30日(金)、東京オペラシティ・リサイタルホールで初演される ☆作品は拙作名になっているが、参加者全員でつくり演奏する音楽になっている。子どもは東京・世田谷区立尾山台小学校音楽クラブで、大人・一般は東京都の小学校の音楽の先生や視覚障がいのある人を含み、そこにハープの演奏家が加わった約30名の参加者である ☆「子どものつくった音楽」という一般的な表記のほとんどは、大人が枠をつくり体裁を整えたものだ。しかしこの音楽は、子どもが考えつくり表現することを、大人がサポートしてして同じ目線でまとめていく音楽になっている。そのための「音楽づくり」は、子ども同士で一回、大人同志で一回、合同で一回のみのワークショップで本番を迎える ☆日本現代音楽協会主催のアンデパンダン展だから有料演奏会になっている。子どものつくった音楽とバカにしたものではない。プロがサポートすると、その音楽はプロの作曲家の音楽に遜色のない世界を聴くことができる。入場券は完売だ。多くの人びとが楽しみにしてくださっている。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 09:48| 日記

2018年09月10日

ハープ コンチェルト

 音楽づくりで生まれた作品を公開演奏する予定です ☆11月30日(金)18:30〜東京オペラシティ・リサイタルホール。出演は世田谷区立尾山台小学校音楽クラブ児童、音楽づくりのなかま(トーンチャイム)、ハープ=鈴木真希子の約 30名の演奏です。音楽づくりのなかまには、小学校の先生がた、視覚障がいのある一般のひと、学生などの混成チームです ☆作曲家はモードと音楽をつくって行く構造を提示します。子どもたちはそのモードを使って音楽をつくって行きます。大人はそれをサポートします。プロの演奏家(ハープ)は作曲家が書いた基譜と子どもたちのつくった音楽とを聴きながら即興で紡いで行きます・・・ ☆日本現代音楽協会主催の「アンデパンダン展」2夜の有料演奏会、その冒頭での披露です。私は「童楽」など四半世紀以上子どもとの協創を続けて来ました。ひとまとめと一区切りです。後は後輩の有志が創造的な活動を継続させてくれることと思っています。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 09:00| 日記

2018年07月31日

初訪問の人に

 本ブログに初めてご訪問いただいた人にお知らせします ☆お尋ねいただいたことに感謝申し上げます。随分間遠なブログに思われるかもしれません。過去の履歴も月に一回程度の記事しか残っていませんから ☆話題は数週間、数ヶ月で消去されていて、月に数回しか残っていませんが、実際は1,300回ほどの掲載がありました。千夜一話以上の話題を提供して参ったことになります ☆今夏より斬新な話題を少々提供させていただき、作曲・文化事業・音楽大学を中心に、様々な情報を掲載させていただきます。音楽大学の未来という問題一つにしても、40年前の雑誌への寄稿は的を射ていて現在もブレていません。怖い話しをつなげます
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 22:05| 日記

2018年07月01日

リニューアルに向けて

 今年の三月で一度ブログを閉めました。私がブログを通して発信する社会的な役目を終えたと思ったからです
☆個人的な意見だけではなく、現代音楽を通した公益性のある社会的な活動の継続を鑑みて、私や仲間・チームのためにも私がもう少し本ブログから発信する必要があるため、今夏リニューアルして数年でも継続させていただくことにいたしました ☆ただ今準備中です
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 23:19| 日記

2018年03月31日

ありがとう

 ブログを開設以来18年間で約2,500本書かせていただいた。ほぼ全部お読み下さった人も数名おられた。感謝の気持ちで一杯だ ☆リニューアルするかもしれないが、ひとたび幕を引くことにした。皮肉なことに自作演奏会のお知らせなど続々と誕生しつつある。何かで伝わることだろう。アクセスしてくださった人びとのご健勝でのご活躍を、お祈りしています。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2018年03月15日

新作続々

 トーンチャイムの作品「祈りの鐘」が完成した。子どもから大人・障害の有無に関わらず参加できる音楽づくりから生み出される音楽だ。今年の晩秋までに公開演奏会で発表する予定だ ☆くらたここのみの詩に子どもが歌うう作品を多数書いた。子どもが一回で覚えて歌えるグレードだが、ピアノを含めた音楽の質は手加減していない。これも今年中にまとめて発表されるはずだ ☆室内楽と管弦楽曲の創作も盛んだ。でも演奏会の直前にホームページなどでお知らせできないのが残念。まだまだ新作を生み出すエネルギーと内容は衰えていない。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 11:57| 日記

2018年02月01日

型より入る

 物事には基本があり型がある。武道だけでなく音楽にもある ☆型とかマニュアルが無いと多くの人に基本から応用に拡げる事が難しい。しかし型に入ると出られない人も多い。出る必要もない、という人やジャンルもある ☆創造性はその基を生かして脱していくことだが、型を金科玉条に守る人が多い。音楽でもいまだに西洋に被れたままの人もいる。被れた同志の言葉は通じやすい。被れから脱却すると異なる見方も出来るだろうが、人は直ぐに保守に回るからなかなか型を超えることが無い ☆作曲に限らず、各種のコンクールなどを見ると、音楽が自由に飛び出さない全体主義のような型が拡がって行くように思える。
posted by Dr.ひ〜ろ〜(坪能克裕) at 17:23 | TrackBack(0) | 日記